親知らずが気になる方必見の基礎知識
親知らずの基礎知識
親知らずというのは、永久歯(大人の歯)の一番奥に生えてくる歯のことです。
通称、親知らずと呼ばれていますが、正式には第三大臼歯と言います。
永久歯は、普通15歳ごろには全部生えそろいます。
そして、親知らずが生えてくる年齢はさまざまです。
10代後半から20代前半に生えてきたことに気づく方が多いです。
しかし、もっと遅い場合もありますし、目には見えない歯茎の下の部分に隠れていたりして、自分では気づいていない場合もあります。
親知らずが生えてこないからといって焦る必要はありません。
親知らずは、上の左右の奥歯、下の左右の奥歯に1本ずつ生えてくることになります。
すべて生えてくるのに気づく人もいれば、数本だけの人、一本も生えてこない人もいます。
親知らずが生えてこない人
親知らずが生えてこない人もいます。
なんと4人に1人の人が、生えてこないというので意外と多いです。
では、なぜ生える人とそうでない人がいるのでしょうか。
これは人間の進化の歴史と関係しています。
昔は、人間は固いものを食べていたので、それを噛むためしっかりとしたあごと32本の歯が必要でした。
しかし、現代人は食の欧米化、多様化が進み、やわらかいものを食べることも多くなりました。
したがって、自然に人間のあごの小型化が進み、親知らずも生えてこない人が出てくることになりました。
また、親知らずがあごの骨に埋まっていたりして、目には見えない部分で実は生えている場合もあります。
親知らずの歯が目には見えなくても、あごや頬などに痛みや違和感があったら、それは親知らずかもしれないので、歯科医に相談しましょう。